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質問1

質問    思考することと瞑想することはどう違うのでしょうか?それともこれらは同じことなのですか?

 

シュリ・チンモイ       思考することと瞑想することは完全に別であり根本的に違います。瞑想の目的は、一切の思考から自己を解放することです。瞑想中、良くない思考が入ってきたら拒否しなくてはなりません。最終的には、神聖な思考だけが入ってきてハート (訳注    胸の間にある霊的なハートのこと) に刻まれるようになるのですが、それまではできるだけ全ての思考を拒否すべきです。思考というものは、黒板に書かれた点のようなもので、良い悪いにかかわらずそこにあります。思考が完全に無くなったときに初めて、私達は真の実在の中で成長することができるのです。かなり深い瞑想を行っていても思考が入ってくることがありますが、至高の瞑想においては全く何も存在しません。そのときにはマインドは静まり、無となり一切の形が消え去るのです。

            思考と瞑想は全く無関係です。静かな内省思考である熟考でも、よく修練された瞑想の広大さとはかけ離れています。私達は思考を始めると、たちまち限界や束縛のとりこになってしまいます。思考はその時点でどんなに素晴らしく楽しいものであっても、結局は苦しく有害で破壊的なものなのです。思考しているマインドの中には実在はなく、頭の中で城を築いては壊しているだけです。マインドにはそれ自体の目的がありますが、霊的生活ではマインドを遥かに超えて、無限の平和と知恵と光の存在する領域に入っていかなくてはならないのです。渇仰心と瞑想の実習によって思考を超越することができて初めて、私達は神の実在とヴィジョンとを知り楽しむことができるのです。